過去美味かった麺を振り返る-東京以西-
最終回です。振り返ると、本当にたくさんの麺を食べてきたなと思います。ここに挙げている麺は特に美味しかったものを選んで挙げているので、実際に食べた量は更に多いということ…自分でもびっくり。
最後は東京以西です。主に名古屋、京都、大阪、福岡を扱います。今回は名店中の超名店も登場しますので、是非旅行の参考にしてみてください。
105.新福菜館 本店@京都
京都ラーメンの代表格、新福菜館の本店です。新幹線への乗り継ぎまでの一時間で急いで食べた思い出のお店。
黒い見た目に対して思ったよりも味が濃くないのが新福菜館の特徴。しかし本店は醤油の味がしっかりと効いた感じで、私の好みドストライク。
細麺は少しヤワめ。柔らかいチャーシューも美味。
ヤキメシはしっとりめ。ラーメンのカエシを使っているため色が茶色く、カエシの香ばしさが食欲を駆り立てます。
隣の第一旭と共に行列のできる名店として知られるこの新福菜館。東京にも暖簾分けが麻布と秋葉原、浅草にあるので、食べたくなったら是非。京都に行ったら、並びのこの二軒は要チェックです。
こちらは大津京駅前にある、新福菜館の暖簾分け店。ラーメンをいろいろとカスタマイズできるのが特徴です(詳細は過去記事参照)。
こちらのラーメンは、動物系Umamiが強めな印象。固めにした麺との相性もよく、これもまた美味しい。チャーシューは赤身が多め。でも柔らかくて美味。
ヤキメシはパラめ。醤油の効いた香ばしい味です。こっちの濃さを、スープで合わせる。美味しいセットですね。
独特のサービスがあり、面白い新福菜館です。なかなか大津京駅に立ち寄る機会はありませんが、近くに来たら寄ってみて、違いを確かめてみてください。
107.肉うどん さんすけ@丸ノ内
このシリーズ唯一のうどん店です。ではなぜ紹介するのか?理由は店主さんです。
このお店は、元ラーメン二郎大宮店の店主さんが開業したうどん屋です。麺にこだわり、スープと合ううどん作りに日々精進していらっしゃいます。
そんなこの店の看板メニューが「濃厚焼豚うどん」。そうです。二郎のような濃厚豚骨スープにうどんを入れ、上にヤサイ、ニンニク、アブラ、どでかブタを乗せた、麺以外完全二郎のうどんです。
元二郎の店主さんということもあり、味はもちろん二郎そのもの。豚のUmami、アブラの甘み、ニンニクの香りがたまらなく美味いです。ちょっと細めな麺は二郎の平打麺とまた太さが近く、本当に二郎を食べていると錯覚してしまいます。
一風変わった、しかし美味しいうどんが食べられるのは全国でもここだけ。名古屋に行く用事があったら、是非一度は食べて欲しいお店です。
108.ラーメン荘 歴史を刻め 新栄店@新栄町
関西を中心に展開する「ラーメン荘」グループの一つ、「歴史を刻め」の新栄店です。愛知県唯一のラーメン荘グループのお店です。
初めてのラーメン荘でしたが、予想以上にあっさりとした、そしてアブラたっぷりのラーメンが食べられます。スープは野菜の甘みUmamiがたっぷりと溶け出したもので、ジャンクさは控えめ。しかし背脂がデフォでたっぷり入っているため、その重さが敵となります。
背脂の重さにやられましたが、肝心の味はとっても美味しく、二郎とはちょっと違うけど、でも食べたくなる味でした。白山の「俺の生きる道」や各地のラーメン荘にも行ってみたいです。
109. 人類みな麺類@南方・西中島南方
並ぶのが嫌いな関西人が、何時間並んででも食べたいという程の大阪No.1店がこの「人類みな麺類」。大阪の麺屋って独特なネーミングの店が多いですよね。
なんとも凄い味。Umamiが凄く強く、甘いおつゆのようなスープと麺が最高に美味しくて箸が止まりません。超トロトロのチャーシュー、白身もとろける味玉…この美味しさは私の語彙力では表現できません。是非大阪に行って食べて欲しいです。この美味さは本当にやばかったです…。
110. ストライク軒@天神橋筋六丁目
こちらも大阪の名店。名前の通り野球に絡めたお店、ラーメンが味わえます。メニューは王道醤油の「ストレート」と、鶏白湯にホタテを合わせた「シンカー」の二種があります。
いただいたのは「シンカー」。濃厚な鶏白湯のUmamiの後に、ほのかに感じるホタテのUmami。濃厚なのに重くなく、さらっと飲めるスープがとても美味しいです。
トッピングも独特で、特に蛤が美味しかったです。蛤+鶏のUmamiコンボは最高でした。
夜遅くまでやっているため、飲みの〆にもぴったり。次訪時は直球勝負をしてみたいです。
111. 元祖長浜屋@赤坂
昭和27年創業、福岡、長浜ラーメンの最古参の老舗です。行列ができるものの、とっても回転が速いことでも有名です。
ここでは注文時に呪文を唱えることでも知られています。今回は「ベタナマ(バリカタ油多めと同義)」を注文。
豚骨のUmami、固めの麺の食感、しっかりと味のついたチャーシュー。ネギもいいアクセントです。替え玉で「ナマタマ(バリカタ替玉と同義)」を注文し、卓上のタレを追加して優勝。これが元祖の味…
少し味は薄めでしたが、これはどうやらハズレの模様。夜の部ならもっと美味しいという情報もありました。一杯500円、並んでもすぐ入れるガンナガ。福岡旅行の際は是非立ち寄ってみてください。
112. 天神屋台@天神
最後は、博多天神にある屋台を紹介。博多、中州、天神は夜になると屋台が並び、仕事終わりの人などで賑わいます。基本はお酒を飲む屋台ですが、その屋台でもラーメンを味わうことができます。
1枚目は「天神屋台博多ラーメン宗」の焼きラーメン。ソース焼きそばの麺がラーメンの細麺になっているというものだが、濃厚なソースとよく効いた胡椒がお酒を加速させる味わいになっています。
2枚目は「SATSUMAYA」のとんこつラーメン。これぞ屋台ラーメン、という味わいで、意外とあっさりとしたスープ。しかししっかりと豚骨のUmamiを感じ、飲みの〆として最高の一杯となりました。
いくつかのラーメンジャンルの原点は屋台であることがあります。その原点の味を味わうこと、またゆったりとした雰囲気の中でお酒を飲み、その〆として一杯啜ること。そんな時間がまた幸せだったりします。
お酒も料理も、もちろん麺も、とっても美味しい屋台が福岡にはたくさんあります。旅行に行った際には、一度は屋台でしっぽりと呑んでいくのも楽しいですよ。ただ、ぼったくり店には注意。
【番外編】福岡PayPayドーム@唐人町
平和台球場に本拠地を構えていた福岡ダイエーホークスが、1993年に移した本拠地が「福岡ドーム」(現:福岡PayPayドーム)です。日本初の開閉式屋根を持つドーム球場で、年に数回屋根を開けた試合が行われています。
ここにもいろんな球場メシがありますが、個人的に美味しかったのは2枚目のギータハイボール。メロン氷の入ったこのお酒、結構美味しいです。
3枚目の「城所選手のエグイ!チャーシュー丼」は、個人的にとっても好きなグルメでしたが、2018年に城所は戦力外通告を受け引退。今ではもう食べられない球場メシになってしまいました…
ここで野球を観て勝った後に天神で飲む酒は最高に美味しかったです。またこの悦びを感じたいです。
【番外編】阪神甲子園球場@甲子園
高校野球の聖地、阪神タイガースの本拠地球場です。実は一度だけグランドに立った事があります。小学生の時、外野ファールゾーンで踊りました。
甲子園といえば三大グルメ。「甲子園カレー」「甲子園焼きそば」「ジャンボ焼き鳥」。もちろん全部制覇済みですが、今回紹介するのは次の二つです。
一つは「甲子園ハイボール」。ウィスキーの香りとミントの爽やかさのハーモニーが最高に美味しいハイボール。特に夏の暑い時期にこの爽やかなハイボールはよく合います。これまで飲んだハイボールの中で一番好きかもしれない味です。
もう一つが「メッセの豚骨醤油ラーメン」。ラーメンが大好きな虎のサムライこと、ランディ・メッセンジャー投手がプロデュースしたこのラーメン。濃いめな家系っぽい味わいの中に、たっぷり入ったフライドガーリックの香りが加わり、とても美味しい一杯になっています。量も結構あり、腹ぺこでもある程度満足できる球場メシでした。
虎党のみならず、他球団ファンからも愛された一杯でしたが、こちらも2019年のメッセンジャー引退に伴い食べられなくなってしまいました…非常に残念でした。
昔はスタンリッジの影に隠れてサブ的な立ち位置だったメッセがまさか阪神のエースになってウィリアムス並のレジェンドになるなんて思ってなかった…サンキューメッセ
以上、112店+αを紹介してきました。よくこんなに味を覚えているなと自分でもびっくりです。
どこも美味しいお店ばかりです。ここで紹介できなかった美味しいお店もあります。
緊急事態宣言が解除され、まだ警戒は必要ですが外出もできるようになってきました。
もしよかったら、用事ついでに、ここで紹介された麺屋に足を運んでみてはどうでしょうか。
溜まったストレスを、美味しいものを食べて発散してみてはいかがでしょうか。
長くなりましたが、ここまで読んでいただきありがとうございました。豊かな麺活をお送りください。