過去美味かった麺を振り返っていく-山手線内側-
〇〇沿線の美味かった麺を振り返っていくこのシリーズですが、今回は大雑把に、広いエリアとして「山手線内側」としました。これまで拾いきれなかった、麻布、神宮外苑、神保町、早稲田といったエリアをまとめたものとしてこの言葉を今回は使います。
何かの用事のついでに寄ることが出来る店が多いので、コロナが落ち着いたらぜひ行ってみてください。
74. 楽観 NISHIAZABU GOLD@乃木坂
六本木ヒルズから少し歩いた路地にある麺屋。外観、内装共に高級料理店のようで、さすが麻布のお店といった感じです。
スープは魚介を感じ、醤油の香ばしい味がキッとくるものです。しかし、オリーブオイルによって味わいが普通の醤油ラーメンとは異なった、でも美味しい味に仕上がっています。
麺は細麺でパツっとした食感。これがスープとよく合います。細かく刻まれたタマネギも特徴。スープとタマネギの食感が、洋食のスープを飲んでいるときのような感覚を作り出します。
非常に上品でおいしいラーメンが食べられます。醤油の「琥珀」、塩の「パール」、味噌の「鼈甲」の三種があり、いろいろ食べたい方も満足。オシャレな店内はデートにもぴったり。女性でも入りやすい雰囲気なので、六本木に行った際は是非訪れてみてください。
私の好きなラーメンの一つ、新福菜館。その東京初の暖簾分けがこの麻布十番店です。
色味の濃い、醤油の味がしっかりしながら鶏のUmamiも十分感じられるスープ、中細で啜りやすい細麺、シャキッとした九条ネギ、トロッとしたチャーシュー、全てが好みで美味しいです。
ヤキメシはマスト。パラめなチャーハンには、ラーメンで使われるタレが使われているので黒く、胡椒、ネギの効いたスパーシーな味です。ヤキメシ単体でも十分美味しいです。
個人的には有料の九条ネギトッピングが好きです。最初はちょっと辛く感じていましたが、慣れるとやめられなくなります。
ヤキメシセットだとちょびっとお高くなりますが、お腹をしっかりと満たすことができるのでセットを推奨します。
京都に行きたいけどお金がない時に、身近に京都を感じられる(?)絶好のスポットなので、コロナが落ち着いたら食べてみてください。
76. ホープ軒@国立競技場
東京の屋台発、歴史ある東京豚骨醤油ラーメンを味わえる老舗です。
豚骨のUmami、背脂の甘みUmamiを感じる味は、少し臭みも感じる昔ながらの味。動物以外のUmamiを感じないこの味に、屋台から続く歴史を感じます。
麺は自家製中太ストレート麺。コシがあり小麦を感じる美味しい麺です。ここにスープと背脂を絡めて食べる味が好きです。
この程よくこってりし、豚骨の味わい深い麺は、飲みのシメやタクシー運転手の休憩にぴったり。近くに神宮球場、国立競技場があることからスポーツ帰りに寄る人も多くいます。
24時間年中無休というのもこの店の特徴です。楽観とは逆のタイプのお店ですが、昔ながらの麺を食べたくなったら、是非行ってみてください。
レベルの高い合格点を超える二郎をオールウェイズ出してくれるお店です。人気、ボリューム共に二郎トップクラスです。
濃厚で、豚のUmamiを強く感じるスープに、太めのオーション香る麺。ブタはぶ厚くタレの染みたもの。
ニンニクを溶かしてさらにパンチを加えるとジャンキーな味に。
二郎の中でもトップクラスの量ということもあり、前回は撃沈。しっかりと飯トレを重ね、万全の体制で麺半分に挑みに行きたいです。妥協するなとか言わない!
皆さんも、よほどの自信がない限りは初回は麺半分をおすすめします。でも味は最高。ジロリアンなら一度は行きたいお店です。
78. 用心棒@神保町
移転した旧ラーメン二郎 神田神保町店(現在は立川マシマシ5号店)の目の前にあるのが、二郎インスパイアトップクラスの評価を得る「用心棒」です。実は早稲田にも昔あったのですが、私の入学直前になくなったとか…
ここで食べたのはまぜそば。鰹節、魚粉、ニンニク、卵黄、ガリマヨ、辛玉と、たくさんのトッピングの乗った麺をかき混ぜ一気に啜ると、超ジャンキーな味が体中に染み渡って体がよりジャンクを求めるようになります。
量はなかなかに多く回転も速いのでロットを乱さないように食べる必要がありますが、ジャンク好きな男子諸君ならいけるはず。卓上アイテムも豊富なので味変にも困らない。
ジャンクな麺が食べたかったらここに行くべし。腹ぺこ男子は、コロナが収まったら真っ先に行くべし。
79. 眞久中@神保町・新御茶ノ水
二郎を愛する腹ぺこ早大生に人気だった「眞久中」ですが、昨年夏に諸事情により惜しまれつつ閉店。半年が経った今年3月に、神保町で再始動しました。
眞久中といえば、極太麺。府中二郎並の太麺はアルデンテな食感で美味。
微乳化のスープはカエシ強め。Umamiも感じますがジャンクさはそこまで強くないライトな味わい。
ブタはスープにつけると柔らかくなるタイプ。アブラは味付きのもので好みです。
移転してからは行けていないですが、あの極太麺がたまに懐かしくなります。御茶ノ水駅からも歩ける位置にあるので、久々に食べたくなったら行ってみてください。
80. 中華そば 葉山@牛込柳町
早稲田から歩けなくもない距離にあるお店がこちら。店内では終始ガコンガコンといった音が鳴り続けています。
店主が酒田で食べた麺の味に惚れて、それを再現しようと独学で勉強して作るラーメンが美味しいと有名なお店です。
何よりの特徴が、注文毎に店主さんが青竹で打って作る、平打ち縮れ麺。注文毎に打っているため、混雑する店内には終始この麺打ちの音が響きます。
コシのある麺と絡むスープは、節が香る無化調スープ。ダシのUmamiが強く、あっさりしていて麺との相性がとてもいいです。
店は狭く、店主が一杯一杯丁寧に時間をかけて作っていますが、その分味は絶品。大盛りにすると麺の量も多くなりボリューミーに。お腹いっぱいになる美味しい麺を食べに、早稲田からちょっと歩いてみるのはどうでしょうか。
81. RAMEN GOSSOU@早稲田
早大生の間でも人気の高いラーメン店です。早稲田キャンパスから早大通りを神楽坂方面に進んだ先にあります。
醤油ベースの「らーめん」は、動物系と魚介のUmamiが合わさった丁寧な味。一方「ほたての塩らーめん」は、白湯スープの中に香る貝のUmamiがとっても美味です。
中太縮れ麺はトロッとしたスープを絡めて味もマッチ。大きなローストポークも、上品でUmamiもしっかり感じられるものでした。
早大生評価の非常に高いラーメン屋、早稲田に来た際は是非寄って欲しい麺屋の一つです。
82. ラーメン 巌哲@早稲田
都電早稲田駅から東へ進んだところにあるのがこのお店。大阪の名店「麺哲」での修行経験のある店主が営む麺屋です。
実はまだ看板メニューの「鮪塩」を食べたことがないという私。最後の訪店も3年前とかなり前になってしまい、早い再訪を望んでいるところです。
既食の醤油は鶏のUmamiを感じつつ、醤油や他の味もしっかりと感じるスープが美味しかった印象です。これもこれで非常に美味しい。
季節毎のメニューもあるため、一年中楽しめる名店です。コロナ収束後、絶対に行きたいお店です。早稲田に来ることがあれば、こちらも必食のお店です。
83. 元祖一条流がんこ 西早稲田@早稲田
ぱっと見ラーメン屋に見えない怪しい建物が、「元祖一条流がんこ 西早稲田」です。
Shiomiの強い、牛骨ベースのラーメンを提供するお店です。麺は硬めの細ストレート麺、スープはアツアツしょっぱめの牛ダシスープで、カエシに唐辛子が入っているのか少し辛味も感じます。ネギ油の香ばしさも特徴の一つ。
この店では、写真のような「かけ中華」も提供されています。たった500円。時間とお金のない昼休みに食べることが多いメニューでした。お金がないけどラーメンが食べたい、そんなときに食べてみて欲しい一杯です。
84. らぁ麺 やまぐち@面影橋
早稲田界隈No.1ラーメン店。異論は認めない。都内でも名の知られた名店中の名店です。
スープからは鶏の濃厚Umamiが感じられ、一口飲むと感動を覚えるような味。鶏と醤油のバランスのいい、コクもあるとっても美味しいスープです。
麺はツルツルでのどごしよく、噛み心地もいい美味しい麺です。
この美味しさをちゃんと言葉では表せないところに私の語彙力の無さと勉強不足を痛感します。一回食べればわかるこの美味しさ。早稲田に来たなら絶対食べるべき麺です。
コロナ収束後、是非行ってみてください。
【番外編①】東京ドーム@水道橋・後楽園
某金満強奪球団読売ジャイアンツのホーム球場、北海道日本ハムファイターズの準本拠地で、多くのコンサートやイベントが行われる、日本一のドーム球場です。
ここの名物は、出入り口の強風です。ドーム内の気圧を高めにすることで屋根を支えているため、回転扉以外の出口からは気圧の差による強風が吹き荒れます。
そんな球場で飲むビールは、日本の野球場で最も高い800円ですが、球場で飲むビールはやっぱり美味い。
昨年最後の球場ビールは、世界野球プレミア12のメキシコ戦。今永の快投、山本、甲斐野、ヤマヤスの鉄壁のリリーフにしびれつつ飲むビールは最高でした。
関東の球場ということで行く機会も多い東京ドーム。球春の訪れはいつになるのでしょうか…
【番外編②】明治神宮野球場@外苑前
個人的に思い入れの深い球場です。高三の夏に最後の試合を戦った舞台であり、人生で今のところ最も通っている球場です。
学生野球の聖地として知られ、東京六大学野球や東都大学野球リーグ、東京の高校野球で使用されています。また、プロ野球では東京ヤクルトスワローズが本拠地としています。
この球場の名物は「ウィンナー盛り」。様々な種類のウィンナーがたっぷり盛られた神宮の名物グルメです。
年数回あるビール半額デーの試合で、ウィンナー盛りを食べつつ、売り子さんの売るビールを全種類制覇し、チームの応援をする。そんな時間がとっても幸せで、私の最も好きな時間です。
今年も、神宮で開幕カードの2試合を観に行く予定でした。それは叶いませんでしたが、近いうちに、またスタンドでビールを飲みながら傘を振る時が来ると信じています。そのときのために、今は耐え難きを耐える必要があります。
辛いですが、将来のために、なんとかここは踏ん張りましょう。
※この試合はビール半額の日ではありません