北の大地でBB 最終日-カップルの中に一人だけ-
最終日、行きたい施設はみな11:00からだったので、朝はゆっくり出発。
チェックアウトを済ませて向かったのは、旧帝国大学の一つ、北海道大学。
めちゃくちゃ広い敷地。緑が多く、立っているだけで自然の力を貰えそうなキャンパスです。
これだけ雪が積もって凍っているのに自転車で通学している猛者がいました。案の定転んでいましたが。
北大見学で時間を潰した私は、札幌駅に戻り、そこから5分ほど歩いて、この旅1番の目的地に向かいました。
黄色い看板にゴシックの太文字。そうです。ラーメン二郎札幌店です。
地方の二郎はなかなか履修できませんからね。限定トッピングもあるので、今回はタマチをいただきました。
店内には何人かの北大生とみられる大学生が。私は単騎だったのでシングルライダー適用でお先に席に着かせていただきました。やったぜ。
5分ほどで着丼。これは美味そうだ。
では一口。美味い。スープは豚のUmamiをしっかり蓄えた美味しいスープ。麺もオーション香る二郎麺で美味。
しかし特筆すべきはヤサイとブタ。ヤサイは北海道だからかとっても甘い。特にキャベツの甘さがすんごい。
ブタもトロトロでUmamiの詰まった神豚。二郎の中でもトップクラスのブタなんじゃないか?マジで美味い。
トッピングの「タマチ」は、タマネギのキムチ的なもの。辛味とちょっとした酸味もあり、途中の味変に最適。他にも札幌店にはオリジナルのトッピングがいくつもあるので、訪問時には是非いろいろ試してみてください。
腹を十二分に満たした後に向かったのは、サッポロビール博物館。
ビールの工場ではなく、サッポロビールの歴史について学ぶことができる博物館ですが、有料見学ツアーがあり、そのツアーの最後には限定ビールの試飲がついているとのこと。行くしかねえ。
¥500を払い、集合時間になったら博物館入口に集合。集まった人数は、私を含めて5人。残り4人は2組ずつのカップルでした。…え?カップル2組と俺だけ?
有料ツアーだけあり、ぼっち勢になるのは覚悟していました。しかし、カップルと自分だけとは全く思っていませんでした。
気まずさが流れる中、ツアーはスタート。
展示は非常に興味深く、サッポロビールの歩んできた歴史が、とてもよくわかりました。ガイドのお姉さんのお話も大変分かりやすかったのですが、まあカップルはあまり聞かないよね…。お疲れ様です…。
地獄のような時間の後は、お待ちかねの試飲の時間。左側が普通の黒ラベル、右側がツアー参加者限定のビール、復刻札幌製麦酒。サッポロビールが造られた当初の味を再現したもので、酵母が生きていて、苦みが強いのが特徴です。でも、これはこれで美味しい。
少しすると、ガイドのお姉さんがグラスと缶を持ってやってきました。ここで、サッポロビールの美味しい注ぎ方を教えてもらいました。これで家でも美味しく飲める。
美味しい注ぎ方を見せたお姉さんが一言。
「では、ここで缶に一口残ったビールと美味しく注いだビールを飲み比べてもらいます!どなたか飲んでみたいという方はいらっしゃいますか?」
もちろん挙手する人はゼロ。こうなると指名制になります。
机にはカップル2組と私のみ。こんなん俺が当てられるに決まってるやん。
案の定当てられて前に。興味なさそうにカップルが見つめる中、陰キャがひと思いにビールを飲みます。
・・・美味しかったです。グラスの方は、程よく炭酸が抜け、また泡で香りを閉じ込めているため、普通よりも香りを楽しむことが出来ます。
ただ・・・シチュエーションが、美味しくない・・・
試飲したグラスのビールは、プレゼントとしてもらいました。既に結構お酒が回っていた私ですが、残すわけにもいかないので、後で一人、ゆっくり飲みました。
全て飲み終わった後、辛いことを忘れるためにもう一杯。北海道限定サッポロクラシックです。二郎を食べた後にいっぱいビールを飲む。幸せなはずなのに・・・なんで・・・
外に出ると、こんな建物が眼前に。ここは北海道日本ハムファイターズの屋内練習場。こっそり中ものぞけました。さすがにオフシーズンなので誰も中にいませんでしたが、ここで石井一成とか有原とかが練習しているんですね。
いい感じに酔ったところで観光へ。まずは北海道庁赤れんが庁舎。長年北海道庁として使われていた、歴史ある建物です。リニューアル工事中のため、中には入れませんでした(´・ω・`)
次に向かったのは、北海道神宮。円山公園内にあるここは、明治2年、明治天皇の詔によって行われた地鎮祭の御霊代が移されました。御朱印をもらおうとしましたが、コインロッカーに入れてきてしまいましたorz
のんびり参拝していたら、ある目的地の閉店時間が迫っていました。ダッシュで向かった先は、「六花亭 神宮茶屋店」。ここでしか食べられない限定メニューがあります。
この小さくて丸い焼き餅、これが「判官さま」です。店内で焼いており、焼きたてを食べることが出来ます。閉店間際、この日のラスト一個を手に入れることができました。危なかった・・・
皮はパリッとしていますが、とてもモチモチしています。甘さ控えめな粒あんと、香ばしい餅の相性が抜群。これがたった¥100で味わえるのはお得感がすごいです。
店内のイートインスペースで、無料のほうじ茶と一緒に判官さまを食べます。ほっとした、落ち着いた時間が流れます。隣には浴衣を着たお姉さんが。ポートレートを撮りにきたようでした。うっすら雪が残る神社の中、疲れた体と心を休めます。
のんびりしていたら、あっという間に暗くなってしまいました。では、この旅行最後の食事に。最後はやっぱり札幌名物で締めなければ。
向かったのは中の島。全国に広がる有名店の本店、「すみれ 札幌中の島本店」です。
本当は違う店に行きたかったんですが、この日は昼営業のみということを知りませんでした。下調べ、コレ大事。
最後は贅沢に。ラーメンと、ごはんもつけてしまいました。
席に着き、まず来たのは「すみれご飯」。ご飯の上に錦糸卵が敷かれ、その上に明太子が乗ったごはんです。美味しくないわけがない。これだけでも十分満足できそうです。
さあ、お待ちかねの丼が着丼。油で膜が張られているため、あまり湯気が立っていません。
さあ、一口。熱い。美味い。これが味噌ラーメン。これがすみれ。意外とさっぱりしていて、でもコクのある味噌スープ。甘みUmami香ばしさ、全てをしっかりと感じることが出来ます。
それと中太縮れ麺。思ったより細いんですね。小麦香るもっちり麺に、たっぷりスープを絡めてすする。美味しい・・・
すみれご飯と一緒に食べていると、明太子が少しスープに溶けていきます。明太子の風味とこの味噌スープがまた美味い。いい感じに味変になり、箸が止まらなくなります。
アツアツのスープを最後まで楽しみ、ちょっとした名残惜しさを感じながら退店。美味しかった・・・もっといろんな麺を食べたかったな・・・
雨のすすきの、大通公園。綺麗にライトアップされていました。多くの人が訪れ、思い思いに美しい景色を楽しんでいました。
とても綺麗な光景を眺めながら歩いていると、突如風が吹き、署名を集めていた人の傘があおられ、雨水がベーコンを直撃。全身びしょ濡れになりました。
なんでこうなるんだ。麺を食って幸せなまま帰してくれよ。なんでこんな目に遭わなきゃいけないんだ・・・
びしょ濡れになった男子大学生は、地下街を通り、札幌駅から新千歳空港に向かい、帰路へとつきました。
人生初の北海道旅行は、こうして、悲しい気持ちを抱えたまま終わりました。
悲しい気持ちを持ちましたが、やはり食べ物はどれも美味しく、それはとてもいい思い出になりました。北海道の食べ物は、やはり美味しいんですね。また行きたいです。
今回お世話になったお店、食べ物に
ごっちゃんした!!