21歳大学生、はじめてのギャンブル@東京シティ競馬
ある日、私はサークルの練習に参加する前に、部室でのんびり課題をやって時間を潰していました。課題のテーマは、博物館における展示の企画。折角なので私の研究したい分野に絡んだ展示を企画しようと思っていたのですが、中々いいのが思い浮かばない。ふと品川区の用途地域等指定図を見ていると、大井競馬場付近が準工業地域であることを知りました。
へぇ~、この辺って準工業地域なんだ。そういえばここって競馬場になる前はなんだったんだろう?あれ?その辺使えばいい企画になるんじゃない?なら実際に行って調査だ。
ふと大井競馬開催日程を見ると、プレゼン前に行けるのは今日のみ。急いでいかねば。
部室にいた先輩に挨拶をし、ジャージを持ったまま帰宅、チャリに乗って大井競馬場へ向かいました。でも、競馬場まで行って歴史に関する展示をちょこっと見ておしまいなのは面白くない。折角なら賭けてかないと。
のめり込んでお金をスるのが一番良くないので、軍資金1000円、ワイド2パターン×5レースでチャレンジ。人生初の競馬です。
【解説】
ワイド…馬券の買い方の一種で、1~3着に入る馬2頭を選ぶスタイルです。選んだ2頭が、どの順でもいいので1~3着に入っていれば当たりとなります。2/3が当たればいいので、他の買い方よりも当たりやすいと勝手に思ってますが、そうなんですかね?教えて詳しい人。
秋晴れの中、到着。入る時は基本北門から入るので、正門を見るのは久しぶりでした。
入場料は100円。さっと買って入ります。
大きな広場を左に向かうと、目的の場所がありました。
「ギャラリー オブ オーナー」。大井競馬の歴史に関する展示を行っているところで、中でご飯も食べることが出来ます。さっと展示を見てみましたが、あまり参考になりませんでした()
外に出ると、ちょうど第5Rの馬がパドックを回っていました。こんなに馬との距離が近いパドックはないと思います。間近で馬を見れるので、歩き方、肉の付き方をしっかりと見ることが出来ます。
その隣には、公認の予想屋さんが並んでいます。過去のレースと馬の様子を照らし合わせ、どの馬がどんな感じかを悩んでいる人に伝えたりします。また、予想屋さんにお金を払って予想をしてもらうこともできます。レース前には人気予想屋さんの前はすごい人だかりになります。
折角なので、この日の第6Rから賭けてみることにしました。第6,7R、休憩挟んで第10~12Rの5レース賭けてみます。
【第6R】
サラブレッド系、1200mのレース。あんま詳しいことはわかりません。
パドックの様子を見た感じ、15番モンガータの調子が良さそう。体つきがいいことと、歩く際の踏み込みが強く、馬場の状態が「不良」であることからしっかり踏み込んで速度をあげられるかなと思い、15番を軸に選ぶことに。
2のワイルドドーターと4のサンセットニースで悩みましたが、落ち着いてパドックを回っている2を選ぶことに。ちなみにもう一つの方は、同期に名前の似ている「ミノルンヤッタカ」を選ぶことに。がんばれミノルン。
スタンドから観戦。この日は快晴、夕方の空はとても綺麗でした。
注目のレースは、15モンガータが期待通りの走りを見せる。ミノルンは序盤に一気に前に出て逃げに行くも、終盤抜かされ入賞ならず。結果、1着15モンガータ、2着13ゴールドスピアー、3着14グランイーグルでした。ハズレ。
【第7R】
同じくサラブレッド系、今度は1600mのレース。さっとパドックに戻り、馬の様子をチェック。1番人気の1番ワイルドファイアは、落ち着いて堂々と回っています。これは期待できそうなので1番は絶対入れます。
2コウエイスーシェフ、11タイニークイーン、12マイネルリノセロスで迷いましたが、12がパドック内で暴れ気味。体力消耗が怖いので1-2と1-11で勝負に行きます。
TCKにはナイター設備があり、日没後のレースは「トゥインクルレース」と呼ばれます。この日は第7Rからトゥインクルレースでした。
結果は、1着11タイニークイーン、2着1ワイルドファイア、3着ジョセフテルミー。1番人気のワイルドファイアを抑えてタイニークイーンが1着!そしてここで初めて当たりました!1着2着を当て、払戻は820円!やった!
馬券を当てたら、買った機械の所へ向かいます。
ここで当たった馬券を入れると、払戻金が出てきます。やったぜ。
初めて当てた嬉しさからもう1R賭けようかなと思いましたが、一応夕食休憩に。しかし、ここTCK、名物と言われるものが多くて何食べるか決めきれません。とりあえず歩こう。まずは「うまかった広場」。
お肉等を中心に、ビールに合いそうなものがたくさんありました。しかしお金が足りないのでここはパス。
次に向かったのは、4号スタンド下。ここでは昭和な競馬場グルメが食べられます。しかし今日自転車で来てるのでお酒はNG。さてどうしよう…
迷いに迷ったあげく、Twitterのアンケートで競馬場で食べるか、近くの麺屋に行くか決めてもらいました。結果
食うとしたら
— 縺ゅa縺翫→縺 (@sosunser) 2019年9月19日
競馬場で食うのを諦め、終了後に麺屋に行くことにしました。青物横丁の家系に行きます。
【第10R】
休憩が終わり、レース復帰。サラブレッド系1400mのレースです。ここからレースに名前が付きます。第10Rは「ヴァーゴ賞」という名前です。
パドックに行くと、結構多くの人がいました。仕事終わりに寄った人、また場内でBBQができるサービスもあるようで、それついでに賭けてみる人もいました。それやるのも楽しそう。
さあ、予想。1エスプリブラウンが見た目良さそうでした。また3ミトノクイーンがガタイがよく、踏み込みがしっかりしている。この2頭はすぐ決まりましたが、残りを5サンシャイアンと7フラヴィアレネット、12エスプリブルースで悩む。ここでパドック横の予想屋のおっちゃんが話しているのを聞き、それを参考に選ぶことに。すると、やはり勝つ走り方を知っている、1番人気7フラヴィアレネットがいいとのことなので、その馬券を購入。
この日、最終3レースは、出走前のファンファーレが生演奏でした。演奏している人の周りに集まる人は、音よりも女の子の顔を見ていました。
「右から2番目の子かわいい!」
「わかる!」
酔っ払いの野次ェ…
結果、1着2ブラボーエイト、2着7フラヴィアレネット、3着10ヤマニンウリエル。エスプリブラウン、今日はちょっとダメみたいでした。
【第11R】
「マイルグランプリトライアル」。なんかかっこいい名前です。その名の通り1600mの競争です。
正直、パドックで見てても全く予想が付きませんでした。一応2番人気の6アルタイルを軸に6-3サダムリスペクト、6-14サブノジュニアを考えましたが、なかなか踏ん切りつかないので予想屋さんの前に。さっきとは違う人で、大勢の人が集まっていました。その人の話を参考に、3-4サノマル、4-6を選びました。予想屋のおっちゃん曰く、サノマルは、一枠外にマイネルジャストがいると強いそうです。
結果、1着11ワークアンドラブ、2着14サブノジュニア、3着9ハッピースプリント。選んだ3頭全て3着以内に入りませんでした。クソ。ちなみにサノマルはマイネルジャストよりもいい順位でした。
【第12R】
この日の最終レース、「爽秋賞」1200mのレースです。
予想屋さんを参考にして負けたので、ラストは自分の直感を信じて決めます。見た感じ良かったのは9ケンコンイッテキと1番人気の14ステムパートナー。この2頭はすぐ決まりましたが、あと一頭がなかなか決まらない。悩みに悩んだ結果、ガタイがよく、しっかりと歩いている(ように見えた)12キングスベンチに決定。最後の200円を賭け、レースを見守ります。
スタンドが大いに盛り上がる中、結果は―
1着1デニストン、2着14ステムパートナー、3着11リンガスネオ
外しました。うーん上手くいかない。
全5Rやり、賭けた金額¥1000、当たった金額¥820。結果、¥180負けました。
正直、一つも勝てると思っていなかったのですが、一回勝ったので驚きました。しかし結果は少額といえども負け。当たって喜ぶ人を横目に駐輪場へ向かいました…
夜のTCK、光が綺麗でした。冬はイルミネーションをやったり、不定期でグルメイベントを行ったりと、若者の誘致にかなり力を入れています。最終レース後、デートと思われるカップルが、イルミネーションの横で熱いキスを交わしていました。デートにも使えるんですね。皆さんも是非。
…なんか、競馬以外も負けた気がします。
んにゃんにゃ、んなこと気にせず、麺食って寝よ!さあ、麺だ!