地方球場でロッテの試合を観るというのが、大学在学中にやっておきたいことの一つでした。一年時は那覇、釧路、帯広。那覇はお金が、釧路・帯広は移動に車が必須となるのがネックで諦めました。二年時は熊本、鹿児島、郡山、釧路、帯広、京都、富山。熊本と郡山は中止になりましたね。授業の都合で行けない日がほとんどでした。富山とか京都とか観光ついでに行きたかったですが…
今年こそは！と意気込みましたが、4月から忙しさが半端ない。そして地方開催は5月の前橋と県営大宮のみ。ならばと無理やり予定を空け、5/9(木)県営大宮のチケットを取り、4限を切って向かいました。
地方開催に行きたい理由の一つとして、いわゆる「お遊び応援」があります。通常はやらず、歌詞カードにも載っていないレアな応援が行われるので、それをやってみたいというのがありました。実際、那覇では通称「興南サンバ」「三木沖縄限定（的場）」、釧路では「レッツゴー習志野」、鹿児島では「鹿児島限定（早坂）」、富山では井上に「エンターテイナー」が使われるなど、普段とは違った応援が行われてきました。5年前の大宮開催も、トリトンや大松エンターテイナーなど、お遊び要素がたくさんありました。
しかし前日の前橋が上海万博しかやらなかったことを考えると、お遊び要素がない、ということが予想されました。まあ、忙しいこの時期に野球が観れるだけでもいいので、気にせず入場。狭いライトスタンド、席が既になく、さまよっていた所を優しいお兄さんに一人分空けてもらって座ることが出来ました。本当にありがとうございました…(´；ω；｀)
生を一杯入れてから試合開始。先発は以下の通り。
西武が思いっきり打線を組み替えてきました。しかし8番メヒアの破壊力…
一方のロッテはあまり変わらないスタメン。捕手吉田がどう出るか…
初回。ロッテはチャンスを作るも井上のちょいとアンラッキーなゲッツーでチェンジ。1000本安打まであと1本の角中への声援がすごい。
するとその裏、秋山ヒット、木村犠打、そして源田がライト前へ。清田からの送球は際どいタイミング。しかし吉田が前に出てカット。打者走者を二塁で刺そうとしましたが源田もセーフ。いやいやいや、ホーム間に合ったって。今ので打者走者殺してたらまだいいよ。でもセーフじゃん。だったらまだギリのタイミングで賭けた方がいいよ。吉田さあ…
不満の残る1プレーでしたが、後続を抑え最少失点に。
しかし、打線は西武の先発、榎田に手玉に取られ4回までノーヒット。ロッテ戦の勝利が去年の8月まで遡る私は「まーた負けるのか…」と思ってました。
すると5回表、先頭のSUSHI BOY,レアードが初ヒットの二塁打を打つと、一死から清田がライト前で一・三塁、そして吉田が同点タイムリーツーベース！続く三木がレフトへ勝ち越しタイムリー！一気に逆転！下位打線で逆転しました！
その後荻野四球で満塁となるも、大地角中が倒れ2点止まり。もっと点が欲しかったし、このチャンスでずっとチャンテ5をやってたので、これだけ飛び跳ねて2点しか入らなかったのかという感じが出てました。
するとその裏、山野辺にプロ初安打となる二塁打が出ると、秋山に四球、木村が送って続く源田にも四球で満塁。そしてここでバッターは西武の4番、山川穂高。せめて外野フライに抑えてくれと祈るも、フルカウントにしたロッテ先発岩下の負け。ライトフェンス直撃の逆転タイムリーツーベース。森おかわりを抑えるも、流れを持っていきたいところで逆転されてしまいました。
整備が終わって6表、先頭は4番井上。すると6球目を弾丸ライナーでレフトスタンドへ！突然の同点弾に驚き喜ぶライトスタンド。しかし非常に大きな一発でした。
6裏にはチェンがマウンドへ。自分が観る試合にチェンが出ると、ほとんどの場合完璧に抑えてます。そして今日も6回7回をパーフェクトに抑えました！さすがチェンチェン。中継ぎチェンチェンは信頼できますね。
8表。西武はヒースがマウンドに。一死からレアードセンター前。ほんとロッテに来てくれてありがとう。続く中村の打席、ヒースの暴投で二進すると、中村の深めなライトフライで三塁へ。ここでバッター清田。今季規定未到達も打率3割を超えており、今日もここまで3-2。そしてここでも打った！ライトへ勝ち越しタイムリー！打撃好調の清田！よくやった！
8裏は酒居が完璧に抑え、9表は三凡。ちなみにここでお遊びがひとつ。鈴木大地の打席で、廃止されたはずの前奏、「大地讃頌」が復活しました。そのせいかどうかはわかりませんが、ポップフライで終わりました。さあ9裏。マウンドには守護神益田。ここまで来ると安心感があります。先頭金子。スイングを見ると完全にでかいの狙ってました。なら逆に安心。しっかり三振取ってくれました。怖いのは次、メヒア。同じフルスイングでも違う。怖い。慎重にいき四球。しかし山野辺への代打水口はしっかり三振で二死。ここで今日当たってる秋山は怖い…益田抑えてくれ。カウント1-2からの4球目、秋山の打球は詰まってショートへ。ショートの三木が取ってセカンドへトス。よし、勝った。誰もがそう思った。しかし、ボールは三木の足元に。…え？エラー？ 二塁一塁オールセーフ。ここでエラーかよ…三木…
流れは変わりました。続く木村に代打岡田。チャンテ4の流れる県営大宮、この日は埼玉県民は内野席1500円で招待されています。県民の歓声を背に岡田が打席に立つ。3球目、打球は中村の頭上を超え、センター前に落ちました。同点。まさかの同点劇。三木の失策が、大きく響く結果となりました。
試合は延長戦へ。終電を気にしなければいけない時間になってきました。まあ最寄りの終電で帰るつもりは端からないですが。
10表、危険地帯の人々の呼びかけで密集応援をすることに。4番からの攻撃でしたが、この回は三凡。
10裏、マウンドには唐川が。山川森おかわりという非常に怖い打線でしたが、三振、二ゴロ、中飛とピシャリ。この間に21:30を過ぎたので、鳴り物応援ができなくなりました。
11裏。なんか詰めてみたら密集の中央付近にいました。ここまでの応援で脚、腕に疲労が溜まり、腹から声を出したせいで声は枯れ、腹筋が痙攣し始めていました。早く試合を決めて欲しい…そう思っていました。
先頭、清田の代走で出た岡が四球。続く吉田がしっかりと送りバント。奨吾！バントはこうやってやるんだ！
一死二塁で打席には、三木の代打、高濱。2011年、FA移籍した小林宏の人的補償で阪神から移籍。それ以降、内野のユーティリティとして活躍するも、一軍に定着できていない。ここで決めて、今日だけでなく、今後につなげてほしい。そう願いながら声を出す。カウント1-2からの4球目、打球は左中間へ。詰まった当たり。金子と秋山が追う。金子がグローブを出す。しかし届かない。ボールが左中間に落ちて転がっていく。岡がホームに帰ってくる。待ちに待った勝ち越し点。やっとだ…勝って帰れる。ライトスタンドは湧きに湧きました。そして鳴り響く歌声。
「西武には 負けられない 魂を込めて戦え」
鳴り物を使わなくても球場全体に響き渡る歌声。ライトスタンドの喜びが爆発した瞬間でした。
その後もチャンスは広がりましたが繋がらず1点止まり。いやこの試合残塁多すぎ…11回裏のマウンドには、かつての守護神西野。打順は7番から。見えた。
7番金子が三振。8番熊代はセカンドフライ。9番、水口のところで代打外崎。一発がある、怖い打者ではある。しかし、ここまで出てこなかったのには理由がある。この時点で打率は1割代。怖くはない。西野が三振で切りゲームセット。勝った。長かった… 延長11回、4時間10分の熱戦が幕を閉じました。
ヒーローはもちろん高濱卓也。彼のシーズンはここからです。（しかし、高濱は2日後のソフトバンク戦で途中出場も2三振、次の試合でも三振を喫し二軍降格のピンチに陥っています…）
なにはともあれ勝ってよかった！ロッテ戦での勝利は昨年8/28以来です。マリーンズが本当に好きな仲間たちと久しぶりに喜びを分かち合いました。
やっぱ勝つと気持ちいい！次の開催はいつだろ。また来たいです、県営大宮。
(*ﾟ▽ﾟ)ﾉChiBa LOTTE! We are the Winner!
