春休みに入り、私は卒論の下調べのために図書館に入り浸る日々を送っています。宮下章先生の『海苔の歴史』(1970年,全国海苔問屋協同組合連合会)はじめ関連文献をひたすら読み続けています。
一日中図書館にいるので、途中必然的に昼食休憩を取る事になります。新馬場駅近くにある図書館にいる私は、基本的に新馬場駅付近のラーメン屋に行くことになりますが、よく行くのは何度も食べている「肉汁ラーメン 公kimi」です。焼きラーメンだったり、普通のラーメンだったり。
2月27日、図書館に行くと、新型コロナウィルスによる肺炎の流行により、翌28日から3月31日まで、予約図書の貸出・返却以外の図書館業務を中止する、という貼り紙がありました。『海苔の歴史』は貸出禁止の資料のため、28日以降は読めなくなってしまいます。
となると新馬場に来る機会も少なくなってしまいます。なら、最後にクレイジーなメニューを頼んで帰ろうと思い、黄色い看板の店に行ってきました。
食券機の前に立つと、「ラーメン」「焼きラーメン」「中華そば」と大きく三つの画面が出てきます。今回私が食べた麺は「ラーメン」に属します。そこから食券を買い、席に着きます。
そして待つこと5分ほど、この店で最も有名なメニュー「中豚一本」が着丼です。
ドドんと横たわる一本の豚。チャーシューを丸々一本切って乗っけた、この店の看板メニュー。見た目からしてエグい…。
今回は全部で13枚のブタが入っていました。おそらくブタだけで400g以上・・・厳しい戦いが予想されます。
13:13、食べ始めです。とにかくブタを倒さなきゃいけないので、真っ先にブタにかじりつく。美味い。しっかりと味の染みたブタはとっても柔らかく、スープに浸けると脂身からホロリと崩れてしまいます。スープに付けないとパサ感強めなブタになってしまいますが…。
ブタを手始めに3枚食べ、麺に。言うても麺も240gあります。これも早めに倒さないと、スープを吸って重くなってしまいます。
オーション使用の自家製麺。 でも正直味わっている余裕はない。とりあえずはやく啜って伸びる前に食べきらないと。
ある程度麺を啜ったら、またブタに。しっかりとスープに浸して齧りつく。この味結構好きなので、開始から10分ほどで半分のブタを片付けていました。これならいけるんじゃね?
しかし、8枚目のブタのあたりからだんだんペースが落ちてきました。量的な問題もあったのですが、1番キツかったのが「飽き」でした。
好きな味のブタとはいえ、濃い味のぶ厚いチャーシューを何枚も食べていたら、だんだん味に飽きてきます。卓上には白黒胡椒と一味、そしてカエシのボトルが。白胡椒をかけて味変。それでもやはり厳しい。だんだん重くなる腹と、味に飽きた舌との戦いが、この戦いをより厳しいものにします。
麺とヤサイを間に挟み、ラーメンに食らいつきます。ペースは段々落ちていくものの、幸い入った時間がランチタイムの混雑時を過ぎたあたりだったので、後ろのお客さんを気にせず食べることが出来ました。
スープに浮いたアブラも私を苦しめました。二郎系を食べる際はたいてい「ニンニクアブラカラメ」コールにするため、今回もそれにしましたが、今回ばかりはキツイ・・・。食べながら、アブラコールをした20分前の自分を恨みました。
それでも諦めずに食うこと26分、遂に13枚目のブタを食べきり、一本丸々乗ったブタを食べきりました!400gは軽く超えるこのブタを、苦しみながらなんとか完食・・・。
でも、まだこの時点でヤサイがまだ残っていました。しかもアブラをまとったヤサイ。強敵ですが、ブタを倒した私にはこんなもの余裕。難なくぺろり。試合開始28分経過した13:41、ラーメン中盛豚一本、完食です!
初めて来たときから気になっていた「豚一本」を、低身長低体重高血圧の陰キャ大学生が28分という時間をかけながら完食しました。本当にきつく、ちゃんと体と心の準備をしておかないと食べきれなかったな・・・というほどの量でした。
二郎系というジャンルに分類されますが、元々のラーメンは意外とあっさりしていて食べやすいので、これを見た豚野郎の諸君は是非挑んでみてください。絶対満腹間違無。完食絶対。是非挑戦。
ごっちゃんした!!!!