BBBB(ベーコンの暴飲暴食ブログ)

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ラーメン 神田店@神田

今回訪れた店の名前は「ラーメン        神田店」です。とてもシンプルな名前のラーメン屋です。

 

しかし、そのシンプルな名前とは裏腹に、この店の歴史はとても複雑なものです。まず、この店の歴史について簡単に触れ、その後麺のレビューに行きたいと思います。

 

 

 

 

「ラーメン        神田店」が、この店の現在の名称です。気になる方はモヤモヤしてると思いますが、ラーメンと神田店の間には、あえて空白を入れてます。なぜか。

 

この空白には、昔「二郎」の文字が入っていました。

この店は元々「ラーメン二郎 神田店」でした。

 

この店は「有限会社ジローフードシステム」という会社が運営している店で、閉店・脱退した店舗を含めると、「虎ノ門店」「新橋店(旧)」「品川店」「蒲田店」「神田店」の5店舗がありました。しかし、「ラーメン二郎」を冠しているものの、店主は三田本店での修行経験がなく、実際は一般に思い浮かべられる二郎のイメージとは少し違ったラーメンを提供していたらしく、これらの店は「フーズ系」と呼ばれていました。

(現在、「ラーメン二郎」を名乗るためには、三田本店で修行する必要があります。一度でも三田本店の厨房に立たないと、暖簾分けとして出店できないシステムです。)

 

 

2003年3月、「ラーメン二郎」が商標登録されました(それに関するゴタゴタはここでは割愛)。すると、これら「フーズ系」をはじめ、勝手に「二郎」を名乗っていた店が「ラーメン二郎」の看板を使うことが出来なくなりました。

そして「ラーメン二郎」が名乗れなくなったフーズ系二郎は、看板から「二郎」の文字を外した「ラーメン」として営業を続けることになりました。

 

これが「ラーメン      神田店」ができるまでの経緯です。

「フーズ系」のうち、「ラーメン」として今も営業しているのは、神田店、虎ノ門店の二つのみ。新橋店は「ラーメン」となった後閉店。蒲田店はいわゆる「堀切系」に移行して現在は「ラーメン大」として営業、品川店は商標登録前に三田本店で修行してフーズ系を脱退、現在は直系二郎として営業を続けています。

 

一見するとただのパチモンのフーズ系ですが、前述の品川店は現在直系となっていますし、神田神保町店や亀戸店の店主のように、フーズ系出身の二郎店長もいます。現在の二郎の礎にもなっているこの店、どんな麺なのか気になります。

 


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神田駅から南東に進んだ先、小学校裏の路地先に店はあります。看板にはうっすら「二郎」の文字が・・・。

 

店内はカウンター席。引き戸を引き、食券を買って席に着きます。

席に着くと、すぐにトッピングを聞かれます。初見店では必ず「ニンニクアブラカラメ」でコールするので、今回もそれで。

 

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らーめん(¥700,ニンニクアブラカラメ)



着丼。ヤサイの盛りは控えめ。ヤサイコールしてもよかったかな?

 

ではスープを一口。美味い。思ったより二郎。二郎のスープの味がする。化調も感じながら、豚と背脂のUmami、甘みがしっかりとあります。

ニンニクは細かく、スープに溶かして食べると本領発揮。必ず入れて、序盤から溶かして食べるべし。

 

ここの特徴として、アブラコールは背脂チャッチャになること、ブタは薄切りチャーシューであること、麺が細麺であることが挙げられます。普通アブラコールでは、粒の大きめなアブラがヤサイの上からかけられますが、ここでは麺を入れた後にザルと鍋を使って背脂をゴリゴリと潰して入れます。最後までアブラのUmamiを感じることが出来る、二郎系では珍しいスタイル。ブタが薄いのは残念。チャーシュー入り、チャーシューWもあるので次はそっちかな。

 

そしてフーズ系最大の特徴が、細麺。写真ではアブラに隠れていますが、これまで食べた二郎系の中で1番細い麺を使っています(それでも普通のラーメンの中太~太麺くらいはありますが)。次はその麺を一口。美味い。しっかりとオーションが使われており、軽く手揉みされて縮れたところにスープが絡んで小麦と豚の味を感じることが出来ます。これはこれで好きかも。箸が止まりません。

 

 

卓上には白胡椒と一味。辛くしたい方は一味をダバーしちゃってください。このスープにはホワイトペッパーがよく合います。ベストな味変アイテム。

 

 

 

完食、しっかりと机を拭いて退店。愛想のいい店主さんが笑顔で挨拶してくれました。

 

麺は細麺ですが250g弱くらいの量。二郎系としては少ないものの、一般の麺屋の大森くらいはあるので、お腹は十分膨れます。味も二郎に近く、そんなに混まないので二郎に行ってみたいけど食べられるか不安・・・という初心者さんにはちょうどいい感じかも?

 

近くに来たらまた寄ってみたいかなと思えるようなお店でした。今度は虎ノ門かな。

 

 

ごっちゃんした!