江戸時代、銀貨の鋳造所が置かれたことからその地は「銀座」と呼ばれ、明治期以降「ハイカラな街」として先進、高級な街として知られるようになりました。現在では高級店や免税店が立ち並び、富裕層や外国人観光客で日々賑わっています。
そんな日本一の繁華街、銀座の中心近くに、考えられないほど激安なラーメンを提供するお店があることを皆さんはご存知でしょうか。
新橋駅から銀座方面へ向かう途中、高速道路の高架下にある商業施設の中に、このお店はあります。外観を見ると、この中に激安ラーメン店があるとは思えません。
地下一階に、「ラーメン三吉」があります。カウンター9席のみ、1975年からこの地に店を構える老舗のラーメン店です。
メニューを見てみます。
らーめん300円、ちゃーしゅーめん600円、らーめんセット650円。安い。安すぎる。このご時世、ラーメン一杯1000円を超えるものも普通にある中、その1/3以下の価格。しかも銀座で。驚きでしかありません。
気になるのはその味。今回はセットにせず、そのままの「らーめん」をいただきました。
着丼。いたってシンプルな見た目から、歴史をどことなく感じます。
スープを一口。うん、美味い。「こういうのでいいんだよ」の典型例。カエシよりも、鶏ガラのUmamiが強く、あっさりとして美味しい。
麺は細縮れ。多加水の卵麺はプリプリ。小麦だけで無く卵も香る麺は、創業以来変わらない自家製麺。すすり応えも噛み応えもある、とても美味しい麺です。
具もシンプル。ネギ、メンマ、チャーシュー。メンマの味はちょっと濃いめ、チャーシューは豚のUmamiが強い中華屋のチャーシュー。特別なものはなにもありません。ただ、それが最高なんです。
卓上には、醤油、酢、ラー油、ニンニク、胡椒、一味。餃子もメニューにあったので、餃子セット+胡椒一味といった感じ。こういうラーメンにはブラックペッパーがよく合います。お好みで入れ、味の変化を楽しみます。
大満足で完食。会計は食後なので注意。本当に300円でいいのかと疑いながら100円玉を3枚渡します。本当に300円で食べられた・・・
調べてみると、麺やスープはもちろん、具も全て自家製とのこと。それがこの安さに繋がっていると。でもこんな繁華街の真ん中でこの安さは・・・
銀座観光のついでに、新橋での用事のあとに、お金がない夜に、是非食べてみてください。
ごっちゃんした!