誰にとっても誕生日というのは特別な日です。自分は某女優や高校でNo.1と言われた女の子と同じ生年月日と言うだけで中傷される日々でしたが、先日一つ下の子から言われた一言で救われました。
「かわいい」と言われる人と生年月日が同じということで暴言を吐かれたことに傷ついたまま生きてきたけど、さっき授業で2年生の子から
— Rain Bringer (@sosunser) 2019年6月18日
「誕生日同じならベーコンさんもかわいい女の子ってことじゃないですか?」
って言われてそうだなと思ったのでこれからキラキラ美少女として生きていきます
そんなキラキラ美少女が誕生日に向かったのは、横浜駅から徒歩5分ほどのところにある聖地、「吉村家」です。スタバと読みます。
今では誰もが知るラーメンのジャンル、「家系ラーメン」。その元祖がこの吉村家です。吉村実氏が1974年に開業した吉村家では、豚骨・鶏ガラスープと醤油タレの組み合わせのラーメンを提供、それがヒットし、独立した人、またその味に魅了され自分で作った人らによって一大ジャンルとして成立しました。
私もラーメンブログを書く者、ここに行かずにいるわけにはいかない。21歳一発目のラーメンを、聖地吉村家でいただくことにしました。
店の前に着くと既に長い行列。しかし、聖地に行くにはしっかりと巡礼の作法を知る必要があると思ってた私は、並んでいても6,7人ほどが一気に入るためそんなに並ぶ時間が長くならないこともあるということを知っていました。まあ時間はたっぷりあるので、先に食券を買い、列最後尾に接続。私は4グループ目でした。
席に座り、水を取ってきて好みを伝える。もちろん固め多め濃いめ。
食券機で買い損ねたトッピングは現金でも対応可でしたが、まずは王道そのままをいただくことに。
ではスープを一口。!! 美味い!さらっとしたスープは動物性のUmamiをまずふわっと感じさせる。しかし濃いめにしたカエシの味がその後すぐにガツンとやってくる。このラーメンは、東京の醤油と博多の豚骨のいいところだけを合わせたものを目指したものだと言われていますが、まさにそれを実感させる醤油と動物性のUmami溢れるスープです。
麺は酒井製麺の特注麺。ムチッとしている。小麦がしっかり香る。美味い。吉村氏が惚れ込んだ理由もわかる。美味い。スープとの相性が非常にいい。
具は王道スタイル。ほうれん草、ネギ、海苔、チャーシュー。海苔はスープに浸しても崩れません。しっかりと形を保ちながらスープを含む。ああ…ご飯が欲しい。
特筆すべきはチャーシュー。スモークされたチャーシューは噛むとまずいい香りが広がる。その後やってくるのは豚のUmami。しかも結構柔らかい。脂身も含んでいたため赤身、脂身のUmamiが同時に味わえて(><)b)))
さあ、そろそろ味変の時間です。卓上には多種多様の調味料が置かれています。きざみしょうが、おろししょうが、ラーメンコショー、ガーリックチップetc…今回どうしても私が入れたかったのは、行者ニンニク。普段行くような所では扱われていない、直系ならではのアイテムです。早速入れて溶かしてスープを飲んでみる。あぁ…おいしいなあ… ニンニクは人類の永遠の友。行者ニンニクも例外ではない。美味い。
そしてもう一つ。吉村家特製「ラーメン酢」。ニンニクをお酢に漬けた物だそうです。気になったのでレンゲ半分くらい入れてみました。おお。すごい。元々多めコールしていたのでこってりめなスープでしたが、お酢の力により口当たりがちょいとさっぱり。ただのお酢であればその風味がスープの邪魔をしてしまうところですが、ニンニクが入っているのでそれをブロック。少し香るお酢と濃いめスープが程よいバランスとなってよきかな。レンゲ半分量にした10秒前の自分を褒めたい。
うまいうまいと食べ進めて完食。最初は鶏油とスープが分離していましたが、食べている内に混ざって乳化していました。この変化も楽しめるのか。さすが総本山、おそるべし…
誕生日に、最高の一杯を味わうことができました。原点にして頂点。非常に美味でございました。21年生きててよかった…幸せな気持ちを噛みしめながら、ハマスタまで3㎞の道のりを、ゆっくり歩き始めました。
ごっちゃんした!